オオカブトの部屋SINCE 20030923

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Dorcus rectus rectus

コクワガタ飼育記




コクワガタ♂43mm

分布域:北海道〜九州、屋久島、種子島、トカラ列島、伊豆諸島、対馬、朝鮮半島、中国、台湾
ギネスサイズ野外:54,4mm 飼育:56.6mm
飼育目標サイズ:50mm 人気:★☆☆☆☆ 飼育難易度:★☆☆☆☆ 希少価値:★☆☆☆☆

野外採集において最も普通に見られる種類。普通種の中の普通種。
環境適応能力が強く、小さな雑木林や公園でも見つけることができる。
飼育下では容易に大型個体を作出できるが野外では40mm後半の個体でも珍しい。
餌皿や、産卵木の欠片にも産卵する程繁殖能力が高く、飼育も容易である。


入手先:自己採集
累代:WILD
産地:日本国 神奈川県 逗子市







2009年8月5日 採集
逗子の実家に帰る途中で、ブラリと小さい頃通った採集地に。
画像の通り住宅街の近くのほんの小さな雑木林ですが昼でも行けば必ず採れるというコクワガタの宝庫となっている。
このポイントはほっそい木しか無いので蹴って揺らして落とすのが基本。木の根本を軽く掘ってもいるのですがいつもめんどいのでやってません。
小学生の時はは揺らせるほどの力が無かったので体格の良い交通整理のおばちゃんに蹴ってもらってました。
…おばちゃん今頃どうしてるかな(´・ω・`)

そんなこんなで野外品としてはなかなかの大型である43mm♂と35mm♂、26mm♀を採集。
実家で大量に保管していた飼育ケースを積んで横浜へ戻る。






2009年8月5日 個体紹介


画像上段が43mmの♂。下段左が♀26mm、右♂35mm。
コクワもこうして綺麗に撮ってあげると結構かっこいいんだけどな〜(^◇^)
ちなみに管理人が初めて羽化させたクワガタはコクワガタの♀。
小学生の時にキムチ瓶(←何故か覚えている)の容器におがくずを詰めて飼育してました。

ということで、今回の飼育では初心に帰って、原点でもあるコクワガタを大事に飼育しようと思います。
目標は50mm。よく飼育では50mm超えは容易との記述を見ますがどうでしょ…






2009年9月24日 産卵痕発見

贅沢にもコバシャの中で産卵セット(産卵木2本)を組んでいたのだが、本日産卵痕を確認できた。
ちょっとわかりにくいのですが、 ( ・ ) の形をした産卵痕が写っています(^◇^)
ちゃんと産んでくれてるみたいなのでそのまま埋め戻して放置。一ヶ月後位に割り出して菌糸に投入しようと思います。





2009年10月5日 割り出し
「一か月後に割り出し」とか言っておきながら、恒例の早期割り出し。
前回の記事で産卵痕がどうこう言っていましたがもう坑道掘り放題の削りまくりでした。
今回割った産卵木は前日に1本だけ取り出しておいたもので、産卵セットには材を2本追加しておいた。
取り出さなかった方の材も削ってるので、結構イイ感じ♪
…そんな採ってどうすんのって感じですけどね(^◇^;)

で、割り出してみると

近っ。
左の幼虫は既に二齢に加齢している。

初齢幼虫と卵。卵は2つ見つけてしまったので卵座のまま割り出し片保管ケースへ。
簡単に割れる範囲で7幼虫と2卵出てきたので、今日はもういいやってことで終了。
細かく割り出すことはせず、木片は保管ケースへ入れた。

幼虫は4頭をG-POTの200ccプリンカップへ単独投入。3頭は単独でフォーテックのMAXマットを入れた60ccプリンカップへ。
G-POT群とエレメント群と大夢群とマットタコ飼い群に分けようかなんて計画中。
…ごっ、50mmいけば貰ってくれる人いるよね、ねっねっ(^◇^)





2010年2月13日 羽化一号〜


2月上旬に羽化した♀個体がいたので、試しに計ってみたところ31mm程ありました(^◇^)
G-pot200cc一つでの羽化なのですがコクワとしてはまぁまぁのサイズだと思います。

他にもエレメント800ccに単独投入した個体や、複数投入した個体、
ブロックに突っ込んだ個体などがいるんですが、♂50mmは厳しそうです(+_+)
2本目まで引っ張るのが難しいというかなんというか。

良く菌床飼育下の基準的な数字に「♂50mm♀30mm」とありますよね。
確かに♀の30mmは余裕っぽいですが、♂50mmは♀30mmと同列な数字では無い気がしますが…

まあ800cc単独飼育の個体に期待します(*_*)





2010年4月17日 ♂蛹化確認


♀はバンバン羽化しているのですが♂がやっとこさ蛹化しました(^◇^)
コクワの蛹とか計ったこと無いんでよくわからないですけど、まぁまぁ大型且つ50mmは辛そうな感じです。



800ccボトルで4頭飼ってた個体を掘り出ししたんですが、
早めに羽化した個体が他の蛹室に侵入して蛹を食べていました↓
幼虫の時は器用に4匹とも間隔あけて蛹室作っていて、案外共食いしないもんだな〜なんて思っていたのですが…

まとめ飼いなら羽化後一ヶ月以上経ったら掘り出さないと危険ですね〜(*_*)





2010年4月18日 50mm内定蛹


800ccで単独飼育していた個体の入った菌糸ボトルを確認してみたらさらに大きそうな個体を発見(^◇^)
蛹体長45mmで重さは5g。
先例となるデータが無いのでこれだけじゃ予想できないということで…、

蛹の頭部+顎の長さを、
野外品50mmと48mmの♂標本から採ったデータである体長における頭部+顎の割合に当てはめて計算したところ
51,2mm〜54mmくらいの範疇におさまりそうだな〜という計算結果に!(^^)!

蛹の頭部の胸部への埋まり具合というマイナス誤差や、
顎の開閉でのプラス誤差(蛹は顎閉じ計測ですが参考標本は最大値に開いた状態)
飼育による体形変化(飼育品の方が胴長になるでしょうからこれもプラス誤差でしょう)を加味しても
50mmオーバーは確実っぽい感じです(^◇^)
もっと簡単に言っちゃうと50mmの標本の前胸より、今回の蛹の前胸の方が明らかにデカイです。
もう一匹幼虫で期待できそうなのがいるのでそちらにも期待してみようと思います。





2010年5月26日 羽化個体紹介



じゃ〜ん(^◇^)今期最大51,4mm。(前回の蛹です)

いや〜、コクワのでかい奴はカッコイイですね。
小さいころから馴れ親しんだコクワですけど、野外採取の自己最大は47mm。
「超でけー、5pあるかも!」と思っても45mm程度だったっていう経験は虫好きなら誰もが通るところだと思います。

本飼育記の上の方で紹介している採集ポイントはほんっと〜にコクワばっか採れる所で、
相当数採集しましたが50mmなんていうサイズは夢のまた夢。
200坪も無いような狭いポイントということもあり、「ここのコクワじゃ50mm行かないかな??」なんて思いながらの飼育でした。


まー、なんつーか飼育すればでるもんなんですね。50mmオ−バー。
割り出してすぐに月夜野きのこ園のエレメント800ccに投入して1本孵しってだけで特に低温にしたわけでもないんで、
「飼育では50mmは容易」っていうのは本当でしたね。
羽化後数日経って軽くノギスを当てた時には52mmを楽にオーバーしていたのですが、
このくらいのサイズだと一著前に2mm前後は縮んでくるみたいです(*_*)



頭部のアップと前胸のアップ。50mm超える個体になると内歯の位置も結構上にきますね。
下の画像と比べるとわかりますが体長と内歯位置が綺麗に比例していて面白いです(^◇^)
たぶんどの種も共通なんでしょうけど、大型個体になるにつれて前胸が「苦しそう」な感じになりますよね。
飼育ギネスが56,6mmなんでまだ伸びるんでしょうけど、結構パンパンな感じはします。


他の♂の状況は、
発酵マット(MAXスーパー微粒子)で少し管理してからエレメント800ccに投入したものが49,4mm、
産卵セットから遅めに割り出した個体をパラワンが羽化した後のBasic4200ccタッパーの残りに2匹入れたものが46,5mmでした。
最終的に10匹羽化で♂が3匹しかいなかったので何とも言えませんが、
早めに菌床に入れた方が良い結果になるのかもしれませんね。
ただド初齢で800ccボトルに投入して食痕が出ずに死んだ個体が5匹程いたのですが、その辺はサイズを目指すという意味で妥協した部分でした。

また一本孵しにした理由ですが、
単純に1本で羽化しちゃうんで幼虫期間を引っ張れなかっただけです。
管理温度が高かったので黄色化するのが早く、800ccを8割食べた後に交換していたとしてもすぐに蛹化してしまっていたと思います。

最終的に
♂は51,4mm、49,4mm、46,5mm
♀は31,5mm、31,3mm、30,2mm、30mm、29,5mm、29,4mm、28,8mm
という結果でした。
♀も早めに800ccに投入した個体がおおきくなりましたね。
G-potの200ccプリカでも30mm付近の個体はでましたし、
800ccに4匹入れた個体群からも30mmオーバーが出てるんで一概に容器のサイズを大きくすればいいわけでもないかもしれませんが、
投入時期の早さと容器のサイズに比例して大きくなる傾向はあるようです。

F2飼育ですが、
・より大きな種親を使える(♂43×♀26→♂51,4×♀31,5)
・よくいわれる2代続けて同じ菌床を使用することによって体内バクテリアの受け渡しが云々のアドバンテージ
・なんとな〜く把握した「交換するならココだっ」ていうイメージ
の3点を踏まえて累代すればまだまだサイズアップできる可能性は非常に高いと思いますので継続して飼育してみようと思います。
新しいページにて別編としようと思いますのでひとまず本項は小休止ですm(__)m