ヘラクレスエクアトリアヌス新成虫♂140,5mm
   
分布域:南米、中米南部
ギネスサイズ野外:168mm 飼育:163mm
ヘラクレス亜種中もっとも明るく美しい上翅の色を持っていて人気がある。
特に黒点がほとんどない個体は高値で取引され、人気がある。
大型にもなりやすい。
上翅が綺麗なリッキーがエクアとして売られていることがあるので注意が必要。


入手先:ワールドフォレスト→個人→SIN
購入価格:♂単品17300円
累代:F2(親♂130mm×親♀65mm)
産地:エクアドル
サイズ:♂140、5mm

2006年8月23日
購入していたものが本日届いた。
非常に綺麗な個体で角が良く伸びているといった印象を受けた。
頭角突起が一本に見えるが(実際送られてくるまでそう思っていた)、基部よりに小さくもう一つでている。
胸角基部の太さ、胸角突起の位地、小楯板、前翅、体毛など特徴が出ているので大丈夫だろう。
欲を言えば兄弟個体の画像の方が頭角先端の特徴が良く出ていたのでそれが完璧ならもっと良かった。
ただ書籍の標本を見ても、ブリュゼニやトリニダっぽい頭角先端と
セプテンのような頭角先端の個体がいるようで、(リッキーっぽいのは雑種でしょう)
この個体の兄弟個体を見ても2タイプいたので両方でるのだろうか??
他の亜種(シニノムですが^^A)に比べて滅茶苦茶産地が広いので近いうちに細分化されるかもっと期待している。
ブリードの方は7月15日羽化個体で未後食とのことなのでもう少し成熟させる必要がありそうだ。
♀も最高で4匹かけることができそうなので
とりあえず60個×4匹=240個採卵を目標に頑張ろうと思う。


2006年9月8日
羽化した♀3匹の撮影をしていたのだが、成熟の刺激になるかと思って、♂を♀に近づけてみた。
流石に交尾はしないが、触覚で♀の背中にしきりに触れたりと大人しくしていて、
繁殖相手だということは理解しているらしい。
それまで暴れていた♀も♂が怖いのかどうなのかはわからないが♂が来た途端、固まっていた。
セプテンでも♂♀を近づけることはやってきたが、
効果の程は不明で、自己満足の世界だと思う。
♀の66,5mmと65mmは既に成熟していてケース内でブンブン飛ぶほど元気なので、
掛ける順番としては66,5mm→65mm→71,5mmと予定している。
蛹室作成間近といった終齢♀もいるが、140,5mmの♂と掛けることは難しそうなので、
蛹室を作成していると思われる♂と掛けて別血統(半別血統??)を採る予定。
産卵セットは衣装ケース使用を予定している。


2006年9月16日
早いと思ったが後が閊えているので66,5mmの♀と♂をペアリングを試みた。
意外にもすんなりと成功し20分ほど交尾していた。
20分は短いと思ったが、しばらく同居飼育する予定なので大丈夫だろう。
ケースはお馴染みの衣装ケースでマットはヘラクレスマットを使用。
20リットルしか手持ちが無かったので、(其れでも大プラケの2倍ではあるが)
転倒防止を兼ねた止まり木でマットの深さを稼ぐことにした。
ゲン担ぎにゼリーを奇数個配置してみた。
♀はかなり成熟しているのでたくさん産卵して欲しい。


2006年9月26日
先日の♂140,5×♀66,5のセットの採卵をした。
頻繁にマット上に出て餌を食べてる♀の姿を確認していたので産んでないかもしれないと思ったが、
結果は12卵と潰れた卵2卵だった。
産卵数としては良い数であるが、どうも卵の形を見るに孵化しなさそうな卵も混じっているので心配である。
ちなみに♀66,5mmの体重は16,9gと軽い。
又、♀65mmも成熟してきたので140,5の♂を掛けた。
この♀は18,1gでペアリングは23分程で終わり、交尾終了後の重さは18,5gと0,4g増加していた。
マットが届き次第、衣装ケースで産卵セットしようと思う。


2006年9月30日

♀65mmを衣装ケースにセットした。
マットはヘラクレスマットを使用し転倒防止に造草をセットした。
もう一度♂を掛けようと思い、66,5mmの♀のケースを見ると交尾の真っ最中であったので
本日中に交尾させることは断念し、そのままセットをした。


2006年10月7日
66,5mmのセットと65mmのセットの割り出しをした。
66,5mmのセットは衣装ケースの間に挟んでいた新聞紙がボロボロにされていて
採卵作業が困難になったので今回より新聞紙を挟むのはやめた。
65mmのセットでも新聞紙を破り蓋との間を彷徨っていたり、半日程脱走したりで
産卵数に期待はしていなかったが、66,5mmの方で20個+潰れた卵1、65mmの方で9個採卵できた。
前回の66,5mmから取れた卵は無精卵が多く、孵化しそうなのは3個程しか無かったが、
今回採卵分は孵化しそうな卵の割合が多く、特に65mmの方が孵化率は良さそうである。
卵は全てコバシャのタイニーで保管している。


2006年10月11日

♀65mmと♂140,5mmを再度ペアリングさせた。
22分間で無事に終了し、今後は此の65mmの♀と同居させることにした。
♂は確認しているだけで4回の交尾をしているが、まだ三匹目の♀が残っているので
これからも頑張ってたくさんの子孫を残して貰いたい。



2006年10月17日
66,5mmのセットと65mmのセットの採卵をした。
66,5mmのセットから17個、65mmのセットの方から10個の合計27個採卵できた。
これまでの合計採卵数は71個と好調である^^A
今月末頃より、71,5mmも産卵セットを組んで3♀での産卵体制に入る予定。
一番最初に採卵した卵は既に幼虫が透けて見えている。
♀の体重は66,5mmが14g、65mmが15,7gであった。

2006年10月29日
66,5mmのセットと65mmのセットの採卵をした。
66,5mmのセットから18個、65mmのセットの方から17個の合計35個採卵できた。
どれも健康そうな卵である。これまでの合計採卵数は106個。
既に最初期のロットの幼虫は孵化してきている。

2006年11月8日
A♀から3頭、B♀から2頭のそれぞれ初期ロットを飼育ケースに投入した。
A♀からの幼虫は1800ccに2頭、コバエシャッター小に1頭
B♀からの幼虫は600cc瓶に投入した。

2006年11月11日
66,5mmのセットと65mmのセットの採卵をした。
66,5mmのセットから8個、65mmのセットの方から12個の合計20個採卵できた。
これまでの合計採卵数は126個。
既に爆産モードといった感じで一匹100個はいく感じのペース^^
孵化率も段々と良くなってきているのでだいぶ安定してきたように思われる。
今回より、産卵数と孵化率を表に表すことにした。

2006年11月12日

寝かしすぎた感じがあるが本日やっと♀71,5mmと♂140,5mmをペアリングさせた。
ペアリングは22分間続き、終了後産卵セットへの投入はせず、
無精卵防止に少しの間単独飼いし、寝かせることにした。
5日間程寝かせてみる予定。



2006年11月17日

71,5mmの♀を産卵セットへ投入する前に再度♂を掛けた。
約20分程で終了し、前日に作成した月夜野きのこ園のきのこマットを加水して30リットル詰めた衣装ケースに、
♂、♀同居でセットしたのだが、投入後、なかなかもぐらないので、マットの温度を測ると38度弱もあり、
再度♀を寝かせることになってしまった。
♂も休憩をさせるために暫く単独飼育で飼育する予定。



2006年11月20日
66,5mmのセットと65mmのセットの採卵をした。
66,5mmのセットから4個、65mmのセットの方から8個の合計12個採卵した。
少しペースが落ちてきた気がする。

2006年11月29日
♀71,5mm(♀C)の前回発酵しまくりだったケースのマットを国産カブトに使うために
掘り出してコバシャの小ケースに詰めていた所、何故か8個採卵できた。
発酵していたが成虫管理で☆になる様子は無かったので一時的に使っており、
衣装ケースの底面部は床に接していたために30度前後だったので産んだ模様。
ただ♀を交尾後寝かせた甲斐もなく、無精卵になりそうだ。
採卵後マットをほぐしたことにより熱も下がってきたので、
再発酵防止を兼ねて15リットル程のマット量にして再セットした。
大型♀で引っ張っていたせいか産みたがっている感じなので爆産してくれると思う。

2006年12月2日
66,5mmのセット(A)と65mmのセット(B)と71,5mmのセット(C)の採卵をした。
♀Cは前回より3日しか経っていないが、3♀の割り出し日を合わせる為に採卵した。
Aのセットから16個、Bのセットの方から11個、Cのセットから8個の合計35個採卵できた。
ただ体重が♀Aは12g、♀Bは15gまで減少しており、☆になる可能性も出てきた。
此処までの3♀の合計産卵数が178個。結構順調に来ている様なので
4匹での目標だった240卵にも届いてくれるかもしれない。
ちなみに各♀の初期の幼虫は自分の飼育用に管理してあるので次世代もブリする予定。

2006年12月8日
飼育分の5頭をコバシャ小に単独飼育にした。
孵化後一ヶ月程なので8gが最大だった。
これからどんどん大きくなって欲しい。
マットは吉岡自然食品のスーパー黒クヌギマットを使用。

2006年12月20日
66,5mmのセット(A)と65mmのセット(B)と71,5mmのセット(C)の採卵をした。
飼育にかかる手間を考え今回の採卵で3匹共産卵セットから外した。

2007年1月27日

幼虫のマット交換をした。
どの幼虫も大きく育っていて、期待できそうだ。
孵化後3ヶ月程にも関わらず、1匹42gという
♂幼虫がいて、非常に期待している。
150mmUPの指標として孵化後半年で100gという数値があるが
この個体なら十分いけそうなので大事に育てたい。
飼育ケースは全てコバエシャッターの小サイズで
マット種は醗酵Fマットに交換した。
雌雄の割合は4♂1♀だった。



2007年2月7日
飼育分の幼虫の雌雄の割合が4♂1♀と偏っていたので
もう2匹、交換里子ストック用の27gと22gの♀を飼育分に加えた。
コバエシャッター小で単独飼育でマットはフォーテックの醗酵Fマットを使用。

2007年2月12日

前回の交換で42gにまで育っていた♂幼虫を
コバエシャッター大サイズに単独飼育にした。
2週間しか経っていなかったが体重測定の結果、
57gと1日1g以上の急成長をしている様子。
ポテンシャルはかなりのものを持っていると思うので、
飼育ミスをしないように羽化まで持っていきたい。



2007年 3月26日
前回の交換から一番長い個体で2ヶ月程経過したのでマット交換をした。
♂は80g、75g、68g、56gと順調に成長してくれていたが、
もう少し交換時期が早いほうが良かったかもしれない。
80gの個体に続き、75gの個体もケースを小から大サイズに変更した。
プロポーションから105g弱あればまぁ親超えするだろうと踏んでいるので、
目標は大きく120gと設定して150mmUPの美麗個体を目指したい。

2007年4月22日
大ケースで飼育している個体♂2匹のみマットの撹拌を行った。
最近のFマットは交換後1週間程でキノコが無数に生え、また2週後に消滅するという迷惑な特性がある。
キノコが溶ける際に墨汁の様な液体を出し、その液体が固まり蓋の穴や、マットの表層を固めてしまうので
酸素がケースに行き渡らせる妨害をしてるのではないかという懸念から今回よりマットの撹拌をすることにした。
画像は左がマット表層部の様子で、右がケースの蓋を拭ったティッシュ。
石油が精製できるんじゃないかという程液体を出すので作業後は小学生の書初め後状態。
幼虫の体重は80g→85g、75g→92gと若干成長が鈍ってきた様子。


2007年5月29日
大ケースで飼育している個体♂2匹のみマット交換を行った。
85g→91g、92g→95gとゆったりした成長をしている。
また24日に小プラケ飼育で87gの個体がいたので中プラケに交換をした。

2007年7月29日
ようやくどの個体を最後まで飼育するかということも決まり、飼育分全ての個体のマット交換をした。
♂91g→93g、95g→102g、87g→96gとようやくヘラクレスらしい体重になってきてくれた。
♀は2000cc、1500ccブロー容器での飼育だが、67g、68gと70mmUPは狙える程。
プロポーション的に140mmに届くには110gも要らないと思うが、親♀の血がどうでるかというところ。
是非とも親虫並に胸角率の良い個体となって羽化して欲しい。


2007年10月14日
コバシャ中で飼育していた♂幼虫のマット交換をした。
96g→104gとゆっくりながらも順調に成長してくれている。
今回のマットは黒王で堅詰めカチカチ。
親虫の飼育より幼虫期間が長いことがわかっているのでのんびり成長して貰いたい。

2007年10月17日
大プラケ単独飼育の二匹のマット交換をした。
93g→97g、102g→112gと112gの個体に期待大。
97gの個体は前回に続いてコバシャ中で飼育している個体に体重で負けているままなので
次回の交換でコバシャ中で飼育の104gのケースを入れ替える予定。

2007年10月23日
♀二匹のマット交換をした。
1500cc容器での飼育に関わらず78g、68gと♀も結構期待できそう。
70mm代後半を目指して今回より4リットルケース単独飼育に変更した。

採卵日 9/26 10/7 10/17 10/29 11/11 11/20 12/2 12/20
A採卵数 12 20 17 18 8 4 16 不明
A孵化数 3 13 17 17 4 3 15 2 合計74
A孵化率 25% 65% 100% 94% 50% 75% 94% 50% 平均69%
B採卵数   9 10 17 12 8 11 4 合計73
B孵化数   4 4 17 11 3 4 3 合計46
B孵化率   44% 40% 100% 92% 38% 36% 75% 平均61%
C採卵数                8(29日) 8 16 合計32
C孵化数           0 8 16 合計24
C孵化率           0 100% 100% 平均67%

番号 採卵日 12/8 1/27 2/12 3/26
A♂1 9/26 8g 42g 57g 80g
A♂2 9/26 3g 28g   75g
A♂3 9/26 5g 23g   68g
B♂1 10/7 3g 37g   56g
B♀1 10/7 2g 23g   51g